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2020年05月12日 [FAQ]

借金の返済に時効が発生するのは本当ですか?

私は以前勤めていたアパレル会社を退職した後、自分のブランドを立ち上げました。専門学校で学んだパターンメイキング力や縫製のノウハウもあったため自分のデザインを自分で製図してサンプル作製し、アパレル時代にお世話になった工場さんへお願いして製品を作っていました。会社に勤めていた頃に好意にしていたセレクトショップへ卸をすることでブランドを構築させていこうと計画していました。まずは5店舗から取引が開始したのですが、思うようには売れませんでした。工場を始めとする仕入れ先への支払いを何とか回しながら、諦めずにやっていこうと頑張り、合同の展示会に参加したり、借金をしながら先行投資しました。そんなに簡単に成功すると思っていませんでしたし、辛抱しながら可能性を広げようと思ったのです。独立してから2年が過ぎた頃、借金は300万近くなっていました。返済するために別の所から借りて回す状態で、返済額は増える一方です。途方に暮れているときに聞いたのですが、借金の返済にも時効があって、それを超えると返済義務がなくなるというもの。それは本当でしょうか?どのような手続きが必要かご存知の方がいましたら教えて下さい。

回答

時効の援用手続きが必要です


借金に時効があり、時効の効力で返済の義務がなくなる”消滅時効”が存在します。ただし、債務者が長期滞納しているだけで返済義務がなくなるわけではなく、時効期間が経過した後、時効の援用という法律上の手続きをしなければ発揮されません。
債権者は時効の成立を黙って待ってくれるわけではなく、時効の更新を狙ったり、援用させないようにしたり、様々な方法で回収を図るもので簡単に時効が完成することがないのも現実です。時効の期間は「法律上権利を行使できるときから進行する」と決められており、仮に、借金時の契約が100万円を1年後に全額返済するという場合、借りてから1年後が時効期間を数えだす起点になります。しかし、契約期間中に返済を怠った場合などは、その月から時効の期間を数えだすなど一般の人には分かりにくい法律上の決まりがあります。長い期間返済が怠っている借金をお持ちの場合や、借金問題でお困りの場合は弁護士などの専門家に相談しましょう。
借金が時効を迎えていれば時効援用手続きのサポートが受けられますし、時効を迎えていなくても債務整理のアドバイスが得られます。借金の事情に合わせ最適な解決方法を提案してくれるため、ご自身で悩まれず相談されてはいかがでしょうか?

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